新卒採用にしても中途採用にしても最も利用されている採用手法といえば求人広告ですが、求人広告に載せられる内容には限界があります。
本当はこんなことも伝えたいのに、制限があるために伝えきれないという悩みを抱いたことはありませんか?
そんな時使えるのが採用サイトです。
採用サイトはHPの中でも採用に特化した内容のもので、学生や求職者に向けた情報を発信します。
今回は採用サイトとはどのようなものなのか、採用サイトを作る目的、いい採用サイトを作るためのコツについてご紹介していきます。
採用サイトとはどういうサイト?
採用サイトとは、学生や求職者に向けて企業の理念や募集要項、社員紹介、1日の業務の流れといった情報を発信しているサイトのことです。
通常の企業情報やサービス情報が書いている企業サイトとは別で用意されていることがほとんどで、採用に特化しているという特徴があります。
求人サイトだけでは伝えきれない企業の魅力やより現場に近い情報などを載せることで、自社に興味を持った学生や求職者の入社意欲を高めることにもつながるでしょう。
また「企業の採用サイトに関する意識調査」によると、約62%もの人が採用サイトがある企業の方がポジティブに感じると回答していることからも、採用サイトの有無が採用活動にいい影響を及ぼすことがわかります。
採用サイト単体でも採用自体はできなくもありませんが、自社の名前で検索されない限りサイト自体を見つけてもらえないため、求人サイトとの併用がおすすめです。
採用サイトを作る目的とは?
採用サイトを作る企業は増えてきたものの、いまだに企業サイトしか持っていないところがほとんどです。
前項にて、採用サイトが採用活動にいい影響を及ぼすことはわかりましたので、より具体的に採用サイトを作る目的をみていきましょう。
入社意欲を高めさせる
求人サイトでは文字数制限があり、どうしても伝えきれない情報が出てきてしまいます。
もしかすると仕事内容に興味があっても企業の情報が足りずにエントリーしていない学生や求職者がいるかもしれません。
そんな人たちの応募意欲を高めるためにも、自社の魅力を余すことなく伝えられる採用サイトを作ることが重要なのです。
企業情報や募集要項といった基本的な内容だけでなく、1日の流れや社員紹介、会社説明の動画をアップしている企業もあり、より深くその企業について知れる機会を与えることができます。
その結果、興味から応募へと学生や求職者の意欲を高めることができるのです。
採用のミスマッチを防ぐ
内定辞退や早期離職の原因の多くは採用のミスマッチによるものです。
採用のミスマッチは事前情報の不足により「思っていた会社と違う」「入社前後にギャップがあった」といったことから起こります。
採用サイトを作ることで、事前にその会社について深く知ることができるため、採用のミスマッチを防ぐことができるのです。
採用サイトの作り方
採用サイトを作る目的がわかったところで、作ってみようかと考えた方もいるかもしれません。
次は具体的にどうやって採用サイトを作っていけばいいのかについて解説していきます。
ターゲットを設定する
採用サイトを作成しても、自社で採用したい人材に響かなくては意味がありません。
なので、まずは採用したい人材、つまり採用サイトを見てほしいターゲットを設定します。
新卒なのか第二新卒なのか経験者なのか、年齢層や必要なスキル、性格などの項目を決めましょう。
コンテンツを考える
採用サイトに乗せるコンテンツは募集要項や企業概要、といった基本のものはもちろんですが、それだけではわざわざ採用サイトを作る意味がありません。
コンテンツを考える際は前項で設定したターゲットが求める情報をもとに考えるといいです。
若年層がターゲットであれば、企業理念や求めるスキルよりも会社の雰囲気や現場社員のインタビューといったコンテンツもいいですし、経験者採用であれば生かせるスキルや入社後のキャリアに関するコンテンツを設置してもいいでしょう。
サイトマップを作成する
サイトマップとは、サイトのコンテンツをリスト化したもので、目次のような役割を示すものになります。
サイトマップを作成することでサイト全体の構造が把握でき、サイト制作時に役立ちます。
また、サイトマップはコンテンツの一つとしても活用できるので、コンテンツを考える段階から作っておくといいでしょう。
サイトのデザインを考える
採用サイトにおいて、デザインは非常に大事です。
採用サイトのデザインはその会社のイメージにもつながりますし、情報の伝わり方にも大きく影響します。
採用サイトのデザインを考える際は、シンプルでわかりやすく、そのうえ求職者が知りたい情報がなるべく多く掲載できるようなものにするといいでしょう。
効果的な採用サイトを作るコツ
採用サイトの作り方をご紹介してきましたが、せっかく作るのであればより効果が出るサイトを作りたいですよね。
ここでは、効果的な採用サイトの作るコツをご紹介していきます。
情報量が多くても伝わりやすいデザイン
採用サイトでは求人サイトだけでは伝えきれない情報を載せたいですよね。
なので、なるべく情報量の多いサイトにしたいですが、どれだけ情報が多くても見づらくては誰にも見てもらえません。
つまり、情報量の多いサイトかつ、見やすいサイトでなくてはいけないのです。
もちろん、スタイリッシュなイメージをつけたい、おしゃれなイメージをつけたいという思惑があることもあるでしょう。
しかし、採用サイトの目的はあくまで求職者が知りたいと思う情報を提供することです。
デザインを決める際は採用サイトを作る目的を忘れないようにしましょう。
求職者が知りたい情報を意識する
採用サイトは求職者の応募意欲を高めるために作ります。
つまり、求職者ファーストでないと意味がないのです。
もちろん、会社として求職者に伝えたいことはたくさんあるでしょう。
しかし、その情報は必ずしも求職者が知りたい情報とは限りません。
載せる情報はあくまで求職者目線で考えるようにしましょう。
参考にできる採用サイトのまとめサイト
採用サイトを作るにあたって他企業のサイトを参考にしたいこともあると思います。
ここでは参考用の採用サイトをまとめているサイトをご紹介していきます。
URAGAWA(ウラガワ)
URAGAWAでは採用サイトに限らず、コーポレートサイトや店舗サイトといった様々なジャンルの参考サイトが記載されています。
業界や特徴、カラーなどで絞って検索することもできるので、自身の参考にしたいサイトがきっと見つかるでしょう。
ワンタップでスマホデザインに切り替えできる点もおすすめです。
TAU MAGAZINE(タウマガジン)
TAU MAGAZINEでは32種類ものカテゴリーから参考にできるサイトを探すことができ、その中に採用情報を取り扱ったサイトもまとめられています。
カラーやテイストといった軸でも検索することができるため、自社により参考となるサイトを探すことができます。
WebDesigeClip(ウェブデザインクリップ)
WebDesigeClipでは海外の参考サイトも視野に入れて検索することができます。
そのほかにも、LP(ランディングページ)やスマートフォンでの表示を見ることもできます。
WebDesigeClip(ウェブデザインクリップ)のHPはこちら
SANKOU!(サンコウ)
SANKOU!は非常に多くの検索軸で参考サイトを探すことができるのが特徴で、業界だけでなく、色やテイスト、サイトの機能といった細かい指定ができるため、自社にピンポイントで参考にできるサイトが見つかります。
MUUUUU.ORG(ムーオルグ)
MUUUUU.ORGは業界やデザインイメージ、サイトのタイプ、カラーで絞り込みができます。
ページの切り替えがなく、スクロールするだけでみていけるのはストレスフリーでいい点です。
効果的な採用活動のためにも採用サイトは作るべき
採用サイトは求人サイトだけでは伝えきれない情報を提供することができます。
より詳しい情報を提供することで、興味の段階で合った求職者の応募意欲を高めることにつながったり、事前情報が足りないがために起こる採用のミスマッチを防げるかもしれません。
ただし、適当に作ればいいというものでもないため、求職者が求める情報を載せ、わかりやすいデザインにすることが重要です。
効果的な採用サイトを作り、採用活動に活かしてください。
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